2021年に公開された韓国ドラマ「イカゲーム」はご覧になりましたか?Netflixで配信され、日本でも大きな話題になりましたよね。
その作中3話で登場したのが「ダルゴナ」(韓国風カルメ焼き)の型抜きゲーム。難しそうですが、チャレンジしてみたいと思った方もいるのではないでしょうか。
韓国で長く愛されるお菓子のダルゴナですが、実はおうちでもわずかな材料さえあれば作れてしまうのです。今回は、ダルゴナの由来から作り方まで詳しくご紹介したいと思います。

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韓国の屋台グルメとして定番の菓子・ダルゴナとは?


ダルゴナ(달고나)は、砂糖を溶かしてカラメルにしたものと重曹(またはベーキングパウダー)を混ぜて作るお菓子です。
ダルゴナという名前は、韓国で“甘い”を意味する“달다”(ダルダ)が由来だそう。また、地域によって「ポッキ」・「チョクザ」などとも呼ばれます。

日本でも似たようなお菓子として「カルメ焼き」がありますが、日本のものと違う点として、韓国のダルゴナはぺたんと押しつぶして型押しされているのが特徴です。
1970〜80年代には屋台グルメとして人気を集め、“型抜き”も子どもたちの遊びの定番となっていました。針などを使い、型押しされている通りの形に綺麗に抜き取ることができたら、もう一個もらえるなどのおまけもあるそうです。

近年は観光地などでは見かけるものの、作るのに少々手間がかかることもあり、手作りよりも市販のもので済まされることが多くなっていました。しかし、昨年イカゲームで取り上げられたことで改めて話題に。おうちで作って型抜きにチャレンジする人も増えています。

ダルゴナ以外にも充実!韓国の屋台グルメ

ダルゴナ(韓国風カルメ焼き)は屋台グルメの定番、とご紹介しましたが、韓国にはそれ以外にも様々な屋台グルメがあります。
ここで少し、多くの人に親しまれている韓国屋台グルメをチェックしてみましょう。

■クンコグマ(焼き芋)

冬の王道屋台グルメは“クンコグマ”、いわゆる“焼き芋”です。観光地などにもあり、小腹が空いたときの食べ歩きメニューにぴったりです。
4個で3,000ウォン(約300円)など、気軽に買えるのも嬉しいですね。

■トッポッキ

<出典:https://www.instagram.com/min.meal/>

韓国といえばトッポッキ!好きな方も多いのではないでしょうか。トッポッキは、「トック」とよばれる韓国のお餅を甘辛く煮込んだ料理。しっかりお腹にたまるので満足度も高い屋台グルメです。
価格の相場は1人分2,000ウォン(約200円)からとなっています。

■ブンオパン(たい焼き)

韓国風たい焼きのブンオパンも屋台グルメとしておすすめの1品。“ブン”は日本語にすると“鮒”(ふな)なので、名前が日本とは少し違っていますね。人気の韓国ドラマ「ヴィンチェンツォ」でも、屋台で購入する姿が描かれました。
価格は1個500〜1,000ウォン(約50〜100円)程度など、気軽なおやつにぴったりです。

■クァベギ(韓国式ドーナツ)

クァベギというねじり揚げドーナツも昔からの屋台グルメの定番で、もちもちとした食感が特徴。最近はカラフルなものや、クリームやトッピングで写真映えしそうな韓国式ドーナツを扱うお洒落カフェも増えています。
3個で1,000ウォン(約100円)など、学生にもうれしい価格帯です。

■ホットク

韓国の屋台スイーツの代表格、ホットク。シナモン入りの黒砂糖をパン生地で包んで焼いたものが王道ですが、軽食感覚で食べられる、野菜やチャプチェが入ったものもあります。
熱々の出来立てがおすすめ。1個1,000ウォン(約100円)からとリーズナブルです。

イカゲームで登場したダルゴナ(韓国風カルメ焼き)の作り方

それでは実際に、イカゲームに出てきたあの「ダルゴナ」をおうちで作ってみましょう!
今回は、自宅で簡単にダルゴナが作れる「ダルゴナセット」を使用します。

■材料

<ダルゴナセット>・おたま
・バット
・押し板
・ヘラ
・抜き型

<自分で用意する材料・道具>・砂糖(グラニュー糖やてんさい糖がおすすめ)
・重曹(または、ベーキングパウダー)
・割り箸

ダルゴナセットには、砂糖を溶かすためのおたまや、ダルゴナを押さえて形を作るための押し板やバット、可愛い形の抜き型などが入っています。
ダルゴナの材料となる砂糖は、上白糖よりもグラニュー糖やてんさい糖を選ぶと、焦げつきにくいためおすすめです。

■作り方

①おたまに砂糖(大さじ1〜2)を入れます
②弱火で火にかけ、割り箸で混ぜながら砂糖を溶かします
このとき、放置すると焦げついてしまうので、常にかき混ぜているようにしましょう。
③砂糖が溶けきったら火から離し、重曹(小さじ1/8程度)を加えて混ぜます
このとき、入れすぎると苦味が出たり膨らみ過ぎたりしてしまうため注意が必要です。
④全体がふんわりと混ざったら、砂糖を敷いたバットに流し入れます
⑤30秒〜1分ほど冷ましたら、上から押し板でおさえます
⑥ダルゴナの上に抜き型を置き、その上から再び押し板でおさえます
このとき、弱すぎると型がつかず、強く押しすぎるとヒビにつながってしまうので、作りながらちょうど良い加減を見つけてみてください。
⑦ヘラを使用してダルゴナをバットから剥がします
⑧ダルゴナ完成!!!
⑨型抜きをする際は、針などを使いながら切り取っていくと綺麗に抜き取れます。

今回実際にダルゴナ作りにチャレンジしてみましたが、意外と難しいポイントがあったのでチェックしておきましょう。

■注意したい、失敗しやすいポイント

①砂糖を溶かしているうちに焦げてしまう
砂糖の粒感がなくなり透明なカラメルになったらすぐに火から離して重曹を加えるステップに進みましょう。長く火にかけているとすぐに焦げてしまうため注意が必要です。

②型にくっついてしまう
押し板や型抜きを当てる前に、表面を冷ましておかないとくっついてしまいます。バットに流し入れてから30秒〜1分はしっかり待ちましょう。

③型抜きのときに割れてしまう
手で型抜きをしようとすると割れやすいため、針などを使ってぱちぱちと切り取っていくようなイメージで進めるのがおすすめです。
また、型押しの際にしっかりと深めに押しておくと型抜きもしやすいです。

韓国風カルメ焼き「ダルゴナ」作りのまとめ

おうちで韓国の定番お菓子が作れるダルゴナセット。お砂糖と重曹を用意するだけでOKなのでとても簡単です。イカゲームでも登場した型抜きゲームにもぜひチャレンジしてみてください。
そして、ダルゴナ以外にも種類豊富なのが韓国屋台グルメの魅力です。また韓国旅行に行けるようになるのが待ち遠しいですが、東京・新大久保などでもその雰囲気は味わえるため、機会があれば訪れて韓国の味を楽しんでみてくださいね。

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